2007.12.24

GR DIGITALでの動物作例

膨大な数の写真ブログを巡っても、失敗した作例を紹介しているところは一握りです。
今回は敢えて失敗した作例を示し、気づいた点を紹介します。
てことで、前回のエントリーに引き続いて三毛猫さんに登場してもらいます。


広角レンズで動物を主題に撮るには、どうしてもその動物に接近しなければなりません。しかし動物は不用意に動くので、その都度フォーカスしなおしますが、カメラと被写体との距離によってはマクロに切り替えなければなりません。
R1001997.jpg
[ 約20cmまで猫が接近したのにマクロに切り替えていなかった例 ]

動くものを撮影する際はどうしてもシャッターチャンスばかりに集中してしまいます。被写体に接近した撮影をする際は、マクロに切り替える距離も意識しなければならないと思いました。


次はローアングルでの撮影で気づいたことです。
迫力ある画を撮るためにローアングルでの撮影を試みました。この作例ではしっかりとマクロに設定してピントが合っているところまではOKですが、望んだ露出になっておらず、若干明るすぎます。
R1002005.jpg
[ カメラを上向きにしたのに露出を調節しなかった例 ]

白飛びしすぎるとPCでは補正できませんし、たとえ補正できるレベルだとしても、「アフターワークを減らす」という意味ではばっちりキメたいところです。
しかし猫のような小さな動物をローアングルで撮るには、どうしてもノーファインダーで撮影しなければなりません。たとえ角度を可変できるビューファインダー(※例えばRicohのGX100)があっても、それなりに限界があると思います。ですので、やはり異なる露出設定の写真を2, 3枚撮るのが得策かと思います。


さて、上記の2点は撮影技法の中では基本的なことだと思います。
他にも以前友人が撮影している際に、「手ブレさせないために脇を締めるべきだ」と言いながらもカメラをつまむようにして撮影していて、結局手ブレを起こしていた、というのがあります。
知識として持ってはいても、実際に撮影する場面で不注意になったり、別の要素が疎かになることがあります。
今後はそういった点に注意しながら撮影していきたいと思います。